2026/04/06 15:49

先日、第75回京都染色美術展
《特別企画》恋せよキモノ乙女 × 京都染色美術協会
「恋するキモノ展」へ。
マンガの世界観と、実際の染色技術が重なり合い
物語の中にある“憧れ”や“ときめき”が、
そのまま現実のきものとして立ち上がってくるような空間。
一枚のきものの中に、
色や柄だけではないストーリーや感情が宿っていて
見ているだけで引き込まれていく。
そして今回、
山崎零先生にお会いすることができました。
ずっと好きで見てきた世界の中にいる方に、
実際にお会いできる日が来るなんて。
憧れていたものは遠いままではなく、
ちゃんと現実につながっていくことがあるのだと感じた時間でした。
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私は小さい頃から
マンガばかり読んでいる子どもでした。
はじめて自分で買ったマンガは「あさりちゃん」
ただ面白いだけじゃなく、
日常の中にあるズレや人のクセを、軽やかに見せてくれる作品。
「人ってこういうところあるよね」と、
少し引いた目で見る感覚は、
あの頃から自然と触れていたのかもしれません。
そこから、Dr.スランプやドラゴンボールへ。
自由な発想と、積み重ねる強さ。
子どもながらに、その両方に惹かれていた気がします。
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少し大人になると、読むものも変わっていきました。
ご近所物語では、
“好き”をかたちにして生きていくことへの憧れ。
ハッピー・マニアでは、
うまくいかない恋愛や、どうしようもない感情のリアルさ。
理想だけではない、
現実の中で揺れる自分を知っていくような感覚でした。
そして花のあすか組!のように、
女の子の強さや、自分の立ち位置を貫く姿にも惹かれていました笑
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さらにその先で出会ったのが、
岡崎京子先生や内田春菊先生の作品。
きれいなだけでは終わらない、
危うさや空虚さを含んだ世界。
人の弱さや矛盾をそのまま描くことで、
“本当らしさ”に近づいていくような感覚がありました。
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そして、ギャラリーフェイク。
「本物とは何か」「価値とは何か」
見えているものだけで判断するのではなく、
その裏側を想像することの大切さを教えてくれた作品でした。
そしてMONSTER。
善と悪は簡単に分けられるものではなく、
人の中にはどちらも存在しているということ。
人を一言で決めつけることの危うさや、
人間の複雑さに触れました。
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こうして振り返ると、
私が惹かれてきたものには共通点がありました。
「表に見えているものの奥にあるもの」
きれい、かわいい、かっこいい、だけではなく、
その背景にある理由や、人の想い、少しの矛盾や揺らぎ。
そういうものに触れたくて、
私はマンガを読んできたのだと思います。
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そして今、きものに惹かれているのも、
きっと同じ理由です。
色や柄の美しさの奥にある、
手仕事の積み重ねや時間、文化、物語。
それらを含めて「いい」と感じること。
今回の展示は、
そんな自分の感覚の原点を見せてもらった時間でした。
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マンガを読んできた時間が、
今の自分のものの見方をつくっている。
そう思うと、
あの頃夢中でページをめくっていた時間も、
ちゃんと今につながっているのだと感じます。
そしてその感覚は、
今のきものの選び方にもつながっています。
私が一番大事にしているのは、
「ときめいたかどうか」
値段ではなく、
自分の気持ちが動いたかどうか。
だから、
「買いやすいから」では選ばないし、
本当に欲しいものなら、時間をかけてでも手に入れたいと思う。
それは、
表に見えているものの奥にある価値を
大切にしてきた感覚と、きっと同じ。
高いものがいい、ということではなく、
ただ純粋に「いい」と思えたかどうか。
その感覚を、これからも大切にしていきたいと思っています。
今日もお付き合いいただきありがとうございました☺︎
